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Adaptive Path Inc. (アダプティブ・パス社)
2008年7月14日 掲載
会社概要
米国を代表する、ユーザーエクスペリエンスをテーマに活動するコンサルティングファーム。「Ajax」を命名した人物としても有名な ジェシー・ジェームス・ギャレット氏は、「blog」の命名に貢献したといわれるピーター・メイホールズ氏と共に創設メンバーであり、共同経営者である。
サービス概要
主に3つのサービスを通じて、ユーザーエクスペリエンスを効果的に提供できるような製品開発を多角的に支援。
コンサルティング
Adaptive Path によるコンサルティングは、「エクスペリエンス戦略」と「エクスペリエンス設計」という2段階のプロセスを通じて「ユーザーエクスペリエンスに関するAdaptive Path のアイデアを実践に変える」ものと位置付けられている。同社の中核に置かれる事業であるだけでなく、同社が持つ思想をもっとも適切に象徴するサービスでもある。また、クライアント企業が持つ問題の独自性に適合する問題解決プロセスを計画するために、様々なツールキットを柔軟に使って進める点も特徴的。
- エクスペリエンス戦略
- 「エクスペリエンス戦略」は、満足がいくエクスペリエンスを作り出す基礎になるもの。戦略の検討は、クライアントが持つニーズ、期待、行動や言動などを明らかにするために、様々なツールを用いた調査を行うことから開始される。そして次に、ビジネス上のゴールや市場環境、製品とそのクライアント特有のエクスペリエンス戦略を開発するために必須となる組織能力を系統立てて理解し、先に実施した調査の結果と組み合わせていく。
- 主なアプローチ
- フィールド調査と民族誌学的調査(エスノグラフィー)
- 協調的な概念形成
- 競合分析
- エクスペリエンス設計
- 「優れた製品やサービスを通じて、人が感動するようなエクスペリエンスを設計するには、美しく見えるものやきちんと動作するものを作る以上の労力が必要となる」。Adaptive Path が掲げるこの思想に基づき、クライアント企業とエンドユーザーの両方に対して価値あるエクスペリエンスを生み出すために、先に検討した戦略に基づいてユーザーを心理学的な側面から理解、それを具体的なデザインに落としこんでいくアプローチをとる。
- 主なアプローチ
- 情報アーキテクチャ
- インタラクションデザイン
- インタフェースデザイン
- インハウストレーニング
- インハウストレーニングでは、Adaptive Path が持つユーザーエクスペリエンス関連知識や実践手法を、コンサルティングサービスの一環として個々の組織が持つニーズに合わせてアレンジ、組織独自の教育プログラムとして提供する。
Visa、国連、米国の公共ラジオ局(National Public Radio)、ウェルズファーゴ銀行といった大規模組織向けにトレーニングを多数提供した実績を持つ。 - 主なアプローチ
- 実践中心の基礎コース「Beyond Best Practices」
- インタラクションデザインコース「Designing for Interaction」
- 自社レポート「Leveraging Business Value: How ROI Changes User Experience」に基づく、企業価値・利益向上コース「Business Value of Design」
- メンタルモデリングコース「Mental Modeling」
イベントとトレーニング
定期的、または不定期に一般聴衆に向けて開催されるイベントやトレーニングでは、ユーザーエクスペリエンスを提供することによる成功に導くためのチーム形成を支援。ワークショップを交えたカンファレンスが複数用意されている。
- バーチャルセミナー「Ten Tips for Managing a Creative Environment」
- カンファレンス「UX Week」
- 集中ワークショップ「UX Intensive」
- クリエイティブリーダー、マネージャー向けカンファレンス&ワークショップ
「MX: Managing Experience」
アイデア
「アイデア」は、Adaptive Path 社からクライアントへ、そして一般の人々に向けて発信される戦略的ガイダンスとソリューションからなる情報素材の宝庫。ユーザーエクスペリエンスという概念を浸透させると同時に、その実践に必要なヒントや事例などが豊富に用意されている。
主なアイデアAdaptive Path社からのメッセージ
私たちが行うべきこと人々の生活を改善に導くような素晴らしいエクスペリエンスを提供していくこと、そして一方では、現場における私たちの進歩をクライアント、パートナー、同業の仲間と共有していくこと、それが私たちの使命です。私たちの成功は、ユーザーに対して敏感であり、賢明さと機動性を持つ組織への貢献度によって判断されるものと考えています。
Adaptive Path 企業サイトの"about us" より抜粋して翻訳
関連サイト
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