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『インタラクションデザインの教科書』
2008年7月 4日 掲載
「インタラクションデザインとは、製品やサービスを通じて、人々がどのように互いとつながり合うかをデザインすることです。」
"この本は、「インタラクションデザイン」と呼ばれる特別な分野のデザインに関する本である。人間は有史以前からインタラクションデザインを用いてきたが、研究領域としてはまだ新しい。インタラクションデザインとは、「人間」についてのことがらであり、人が製品やサービスを通じて、どのようにして互いとつながり合うかを扱うものである。インタラクションデザイナーは、同時多発テロのような危機的状況下に頼ったり、静かで楽しい瞬間に使ったりする製品やサービスを生み出すのである。
この本は、既にインタラクションデザイナーとして活躍している人、単にインタラクションデザインに関心があるだけの人、(まだ)インタラクションデザインの意味すら知らない人のための本である。あまり知識を持たない人にも専門家にも関心をもたれるような情報が、この本に詰まっていることを願っている。本書は、「インタラクションとは何か?」「インタラクションデザインとは何か?」という質問に始まり、インタラクションデザインの未来を展望して終わる。この本を書いた目的は、読者にインタラクションデザインをより豊富に、深く、広く理解できるようになってほしいからである。
本書を始める前にお断りをひとつ申し上げておく。インタラクションデザインは新しい領域であり、どんな領域であっても、地盤が固まるまでには通常何十年とかかるものだ。本書は、私が正確な事実だと感じたことがらを集めた、地盤に打つ一本の杭に過ぎない。読者がこの本に目を通している間、そしてインタラクションデザインを実践する間にも、私がここで記したものが真実であり続けることを願っている。"
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関連情報
本書の特長
本書は、大きく分けて下記の構成になっています。
- 「インタラクションとは何か?」「インタラクションデザインとは何か?」という問いかけとその答え
- インタラクションデザインの歴史とその概念を支える基礎情報、テクニック面の丁寧な解説
- 製品のデザインにとどまらない、サービスデザインの分野にも視野を広げたインタラクションデザイン
- インタラクションデザインの未来の展望
既にインタラクションデザイナーとして活躍している人、単にインタラクションデザインに関心がある人、(まだ)インタラクションデザインの意味すら知らない人など広範囲な読者に役立つ、新たなデザイン分野の教科書です。ご期待ください。
【インタラクションデザインの教科書 を読んでみる】
*本書のChapter1:「インタラクションデザインとは何か?」、総合索引、Introduction を閲覧することができます。
『インタラクションデザインの教科書』
- 著者・出版社
- Dan Saffer(著)、吉岡 いずみ(訳)、ソシオメディア株式会社(監訳)
毎日コミュニケーションズ刊 [mycom.co.jp] - 発売日
- 2008年8月22日
- 価格
- 2,940円(税込)
- ISBN
- 978-4-8399-2238-2
- サイズ
- A5判 256ページ
目次
- Introduction イントロダクション
- Chapter1. インタラクションデザインとは何か?
- Chapter2. 出発点
- Chapter3. インタラクションデザインの基礎
- Chapter4. デザインリサーチとブレインストーミング
- Chapter5. インタラクションデザインの技術
- Chapter6. インターフェースデザインの基礎
- Chapter7. 賢明なアプリケーションと巧妙な機器
- Chapter8. サービスのデザイン
- Chapter9. インタラクションデザインの未来
- Epilogue 永遠なるデザイン
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